2020年
問題13地域保健法に基づく保健所の事業として,最も適当なものは次のうちどれか.
(1)社会福祉に関する思想の普及及び向上に関する事項
(2)精神保健に関する事項
(3)介護認定に関する事項
(4)水道,下水道,廃棄物の処理,清掃その他の環境の保全に関する事項
(5)児童虐待の防止に関する事項
2020年
問題13正解(2)頻出度AAA
-(2) の精神保健に関する事項が正しい.
地域保健法に基づく保健所の業務は次のとおり.
地域保健法第6条保健所は,次に掲げる事項につき,企画,調整,指導及びこれらに必要な事業を行う.
1.地域保健に関する思想の普及及び向上に関する事項
2.人口動態統計その他地域保健に係る統計に関する事項
3.栄養の改善及び食品衛生に関する事項
4.住宅,水道,下水道,廃棄物の処理,清掃その他の環境の衛生に関する事項
5.医事及び薬事に関する事項
6.保健師に関する事項
7.公共医療事業の向上及び増進に関する事項
8.母性及び乳幼児並びに老人の保健に関する事項
9.歯科保健に関する事項
10.精神保健に関する事項
11.治療方法が確立していない疾病その他の特殊の疾病により長期に療養を必要とする者の保健に関する事項
12.エイズ,結核,性病,伝染病その他の疾病の予防に関する事項
13.衛生上の試験及び検査に関する事項
14.その他地域住民の健康の保持及び増進に関する事項
-(3) の「介護認定」の他に「国民健康保険」が,保健所の業務でないものとしてよく出題される.介護認定は,市町村に設置される介護認定審査会,国民健康保険は市町村役場の業務.
さらに「保健所の業務でないもの」としてよく出題されるのが,「労働衛生に関する業務」など労働と付く事項.「労働」と付くと,自治体の機関である保健所の出る幕はなくなり,国の機関である労働基準監督署や都道府県労働局の管轄となる(労働衛生行政は中央・地方を通じて一元的に国の機関が直接行政を行っている).
-(4) がきわどい.
-(5) 市町村、都道府県の設置する社会福祉事務所・児童相談所の職務.