2020年

問題2正解（1）頻出度AAA

特定行政庁とは，建築主事を置く市町村の区域については当該市町村の長をいい，その他の市町村の区域については都道府県知事をいう（建築基準法第2条）．

特定行政庁は，建築の確認申請，違反建築物に対する是正命令等の建築行政全般を司る行政機関である．建築主事を置く地方自治体の役所の建築課，建築指導課などが事務を担っている．

-(2) 教育委員会が責任を負うのは，それぞれの地方自治体が設置した公立学校についてである（私立学校の行政事務を管轄するのは都道府県知事）．

-(3) 労働衛生行政は，中央・地方を通じて一元的に，国の行政機関が直接行政を行っている．地方には都道府県労働局および第一線の機関として労働基準監督署が設けられているが，これらは地方自治体の機関ではなく国の機関であり，労働基準監督官，労働衛生専門官が置かれ労働 衛生に関する監督，指導ならびに援助を行っている．

-(4) 下水道（法）は基本的に国土交通省の所管であるが，終末処理場の維持管理は国交省と環境省の共同所管である．ちなみに水道法は厚生労働省の所管である．

-(5) 都道府県立の保健所が最も多い．都道府県立の保健所が約350ヵ所，政令市立約90ヵ所，特別区立は東京都の23ヵ所である．