2023年

問題90正解（3）頻出度AA

BCP（Business Continuity Plan：）は，「企業が自然災害，大火災，テロ攻撃などの緊急事態に遭遇した場合において，事業資産の損害を最小限にとどめつつ，中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするために，平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法，手段などを取り決めておく計画のことです．」（中小企業庁）．

コミッショニング（Commissioning：，またはそのプロセス）は，テロや自然災害による緊急事態を想定した概念ではない． 建築設備コミッショニング協会（BSCA）による「コミッショニング」の定義は次のとおり．
「新築建物のコミッショニングとは，ビルのオーナーやユーザーが求める建築設備への要求性能を文書としてまとめ，その要求通りに企画・設計され，建設され，運用されていることを検証する過程（プロセス）です．
既設建物のコミッショニングとは，現状の運用性能を分析し，より適切な運転にするために必要な調整や改修，ならびに運転の最適化を提案し，性能検証して実現するプロセスです．」．

-(1) BEMS（Building and Energy Management System）は，IT を利用して業務用ビルの照明や空調などを制御し，最適なエネルギー管理を行うもので，コミッショニングのツールとして利用することができる．

-(5) の FPT(Functional Performance Testing：機能性能試験)は，コミッショニングにおける重要な作業の一つであり，発注者要件書（OPR：Owner's Project Requirement，オーナー(発注者)の建築企画趣旨を文書化したもの）に記された機能や性能が，実際のシステムにおいて適切に発揮できているかを試験し，必要に応じてシステムを調整して適正化を図る業務である．