2023年

問題156外装の清掃に関する次の記述のうち,最も不適当なものはどれか.

(1)自動窓拭き機は,人が作業するのに比べ天候状況に左右されにくく計画的に作業を実施しやすい.

(2)石材や陶磁器タイルの壁面は,数年に1回の頻度で洗浄を行う.

(3)ロープ高所作業を行う場合,ライフラインの設置が努力義務となっている

(4)金属材の洗浄は,汚れが比較的軽微で固着が進まないうちに,中性洗剤や専用洗剤を用いてスポンジ又はウエスで拭き取る.

(5)窓ガラスの洗浄は,水やガラス専用洗剤を用いて洗い,スクイジーでかき取る.

2023年

問題156正解(3)頻出度AAA

ブランコ作業など,ロープ高所作業ライフラインを設けないと,労働安全衛生規則第539条,労働安全衛生法第21条,同119条により,6月以下の懲役又は50万円以下の罰金に処せられる.

2023-156-1図ブランコ作業のライフライン
ブランコ作業

出典有限会社ミゾー
https://mizo.co.jp/kakouki/ を基に作成

-(1) 自動窓拭き設備は,天候に左右されず作業ができる,従事者に危険がない,作業能率が良いなどの利点があるが,クリーニングの仕上がりは,今のところ人の作業に比べて十分でない.

-(2) 外装清掃の頻度2023-156-1表参照.

2023-156-1表外装清掃の頻度
建築物立地条件/外装の素材 ガラス 金属材
アルミニウム
ステンレス
コンクリート

タイル
臨海工業地帯 1/月 4~6/年 1/3年
海岸地帯,工業地帯 1/月 3~4/年 1/3年
商業地帯 都心等汚れ大のところ 1/月 2~3/年 1/3年
地方都市の汚れが少ないところ 1/2カ月 2/年 1/5年
田園地帯 1/2カ月 1/年 1/5年