2023年
問題161廃棄物処理法における産業廃棄物に関する次の記述のうち，最も不適当なものはどれか．
（1）建築物内の医療機関から感染のおそれのある産業廃棄物が排出される場合は，当該建築物の所有者が，特別管理産業廃棄物管理責任者を設置しなければならない．
（2）爆発性，毒性，感染性その他の人の健康又は生活環境に被害を生ずるおそれのある性状を有するものとして政令で定める産業廃棄物を，特別管理産業廃棄物としている．
（3）産業廃棄物の処理は，排出事業者が，その責任において，自ら又は許可業者への委託により行う．
（4）産業廃棄物の輸出には環境大臣の確認が必要である．
（5）事業活動に伴って生じた廃棄物のうち，燃えがら，汚泥，廃油等，20種類が産業廃棄物として定められている．
2023年
問題161正解（1）頻出度AAA
特別管理産業廃棄物管理責任者を置かなければならないのは，診療所の事業者（経営者）である（廃棄物処理法第12条の二の8）．
-(2) 特別管理産業廃棄物，-(5) 20種類の産業廃棄物など，次のサイトが詳しい南但広域行政事務組合 一般廃棄物と産業廃棄物の分類について．
-(3) 廃棄物処理法の定める廃棄物処理に関する責任と許認可廃棄物処理に関する責任と許認可等を2023-161-1表．に示す．
| 廃棄物 | 項目 | 責任の所在，権限 |
| 一般廃棄物 | 処理計画 | 市町村 |
| 家庭系廃棄物処埋 | 市町村※1 | |
| 事業系廃棄物処埋 | 排出事業者※2 | |
| 処理業(収集・運搬)許可 | 市町村長 | |
| 処理施設許可 | 都道府県知事 | |
| 産業廃棄物 | 処理 | 排出事業者※2 |
| 必要があれば事務として処理できる | 市町村長 | |
| 都道府県知事 | ||
| 処理業(収集・運搬)許可 | 都道府県知事 | |
| 処理施設許可 | 都道府県知事 |
※1 処理計画に則って生活環境の保全上支障が生じないうちに処理する．
※2 委託する場合は，事業系一般廃棄物は一般廃棄物処理許可業者へ，産業廃棄物は産業廃棄物処理許可業者へ委託する．
-(4) 産業廃棄物は輸出，輸入に環境大臣の確認が要る．一般廃棄物は輸出に環境大臣の確認が要る．